
家庭用プロジェクター、WISELAZER A30です。
緊急事態宣言が解除されても気軽に外出できるわけではない昨今、お家生活の質や満足度を上げることに注力されている方も多いと思いますが、やはり自宅での娯楽の代表と言えばテレビや映画、ゲームといった「映像」ですよね。手軽に美しい映像を大画面で楽しみたい!そんな理想を叶えてくれる一台をご紹介します。
本製品には、以下の特徴があります。
ANSIルーメン表記されているのは結構大事で、販売されている類似品を見ると、やれ「6,000lm!」「8,000lm!」という感じで高輝度を謳うモデルが非常に多いです。これら数値は高ければ高いほど高スペックに見えるのですが、光量測定条件がバラバラなので照射できる最高光量の箇所で測定してたりするケースが大半となります。
その点、ANSIルーメンはキッチリ米国国家規格協会が定めたプロジェクターの規格であり、投影面を9分割した場合の明るさの平均になります。光源のさまざまな位置からのフラックスの平均値を考慮に入れるため、正確性が高く信頼の置ける数値となります。
また、これから新たにプロジェクターに手を出すぜ!という場合には、「4点4方向の台形補正対応」これはおさえておいた方がいい機能となります。縮小ズームも合わせて確保しておきたい機能です。
投影場所の正面でバッチリ設置場所が確保出来る場合には不要かもしれませんが、斜めから投影しないといけない環境であれば必須機能と言える機能になります。
そのあたりを含めてのご紹介です。
【付属品】

本製品の付属品は以下の通り。
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プロジェクター本体
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リモコン(単四電池×2は別売)
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電源ケーブル
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HDMIケーブル
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予備用ダストフィルター
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取り扱い説明書
【本体・付属品周り】

本体正面を斜め上側から。
左側に見えるのはリモコンの赤外線受光部、右側がレンズ部分です。
レンズ部分はラバー素材の簡易的なキャップのような構造で保護されています。
右奥に見える水色のボタンが電源ボタンになります。

本体左側面です。
レンズの真横の部分が窪みになっていて、ダイヤル状になっている部分をクルクルと回転させてピントを合わせる、手動フォーカスモデルです。
安価なモデルは基本これですね。設置場所を頻繁に変えるような場合はコストはグッと上がってしまいますが、オートフォーカス機能を備えたモデルを検討した方が良いです。

本体右側面です。
こちら側には特に何もありません。

本体背面です。左側に電源ケーブルの差込口があります。
電源内蔵で、汎用メガネコネクタが使えます。大きな電源アダプタ部分がケーブル側にないのは良いですね。
接続端子はUSBが2つ、HDMIが2つずつあります。
一番右側にある黒い部分は赤外線受光部で、本体の前後に赤外線受光部がついていることが分かります。
これにより、本体の正面、背面どちらからでもリモコンで操作できるようになっています。
また、赤外線受光部の左側にあるのはオーディオ用のステレオミニジャックで、有線接続のヘッドフォンやスピーカーを簡単に接続できるようになっていますので、本体のスピーカーでは迫力に欠けてしまう映画などでも接続するスピーカー次第で音響面でも充分楽しむことができます。
なお、本機はBluetoothも内蔵していますので、Bluetooth接続のスピーカーやヘッドフォン等と接続することもできます。設置場所にもよるかと思いますが、Bluetooth接続の方が良さそうです。

本体底面です。
四隅のすべり止めの部分の下にはビス穴が開けられており、天井への取り付け時に固定するための構造になっています。(ただし、天井への取り付け用のキットは付属していません。)
シールのやや右上の辺りに見えるネジのようなものは、プロジェクターの角度調整用の構造ネジとなります。
上下方面への調整を、ちょびっとだけ行えるという感じ。


次に、リモコンです。若干のっぺりとした印象を受けますが、操作がシンプルに理解出来るので良いかなと。
コンパクトサイズでボタン上のボタンも分かりやすいため、文字は何も書かれていませんが操作に迷うことは少ないでしょう。
ただ、背面の電池カバーが驚くほど開けにくく、それでいて閉めにくかったので、一苦労。
最初は壊れてしまうのではないかと思うほどでした。ここは改善していただきたいところです。
ただ、リモコン紛失時等はメーカーから送付してもらえることがきちんと謳われていますので、その辺りは安心です。
【使用感】
今回は場所の都合上、クローゼットのある壁に投影しました。
※縦の線のように見えるのはクローゼットの扉によるものです。


電源を入れるとしばらくトナカイ(?)のアニメーションが流れた後、2枚目のようなシンプルなメインメニュー画面が現れます。
ホームメニューとしては一般的な構成ですね。電気を完全に消した部屋で、壁から約2m~3mからの距離から投影しています。
テレビの画面に換算すると70インチ超程度のサイズになると思います。
かなり明るく、小さ目の文字もはっきりと読み取ることができます。暗い環境が作れるのであれば、250 ANSIルーメンで十分といえます。
ピント調整はマニュアルで行う必要がありますが、ダイヤルを回すだけですので特に難しくありませんし、動作に伴う冷却ファンの静粛性も問題ないレベルだと思います。
「扇風機の一番弱い風のモードと変わらない程度」と思っていただくのが近いのではないでしょうか。価格を考慮すれば割と優秀な部類に入ります。
比較的近くで寝室用プロジェクターとして使ったとしても、プロジェクターのファンが気になって眠れない、というようなことは無いでしょう。
さて、メニューですが、一番左側の「ハミングバルドキャスト」は、iOS機器からWiFi経由で画面のミラーリングするためのものです。
次いで、「ファイル管理」は、USBポートに挿したUSBメモリなどからファイルを読み込んで再生するためのもの、「HDMI」は2つあるHDMIの入力ソースを選択するためのもの、「設定」は各種設定メニューを表示するためのもの、「ミラキャスト」はAndroidデバイスの画面をミラーリングするためのものです。
ミラーリングはiOS用とAndroid用とで2種類あるならそれぞれ隣に並べた方が分かりやすいと思うのですが、なぜこのようなメニューの並びになっているのかはよく分かりません。
iOS重視なのかな?というぐらいです。

設定メニューからWiFiを選ぶと、WiFiのアクセスポイントへの接続メニューが表示されます。
ソフトウェアキーボードをリモコンの十字キーとOKボタンを駆使してパスワードを入れなければなりませんので、初回の設定はパスワードが複雑だと少し大変です。
なお、画面を見る限り、AndroidベースのOSが稼働しているようですが、残念ながらAndroid TVなどアプリが導入できるタイプのOSは入っていません。

WiFiに接続してすぐにファームウェアアップデートを選択してみましたが、既に最新のソフトウェアのようでした。

四点台形補正の画面です。
このように、画面を見ながら四点をそれぞれリモコンで調整することができます。
今回の画像もやや正面に対して左から投影した上で、台形補正を行っています。
四点台形補正により、斜めから照射しても自然な形状の画面が投影できますので、低価格帯の製品ながらここをしっかり押さえてきているのはポイントです。
個人的にはこの機能を備えていないプロジェクターは買えないですし、オススメもしくいです。
後は実用性だということで、次にまずは「ハミングバルドキャスト」から使ってみることにしました。

こちらの画像は、iPhoneから「ハミングバルドキャスト」経由でYouTubeを再生しているところです。
画質は全く問題なく高精細に表示されていますが、スマホアプリ側の都合上、実際の投影領域に対して二回りほど小さな画面になってしまうのが少し残念なところです。
意外だったのは音質と音量で、よほど音にこだわりがなければ外付けのスピーカーなどはいらないくらいの音が出ます。
端的に言えば、「音に拘らなければ、スピーカー用意しなくていいや」と言い切れるレベル。
こちらは「ミラキャスト」機能を使ってAndroidタブレットの画面を表示させたところです。
blog掲載の都合上、画像圧縮により上文字がつぶれて見えたりしていると思いますが、実環境では右上に表示されている時計などの数字もくっきりと読み取れるほど精細に表示されていました。
ドットバイドットでクッキリはっきりってヤツです。

明るさとしては、部屋の照明をつけてしまうとこのくらいになってしまいますが、それなりに見える方だと思います。
ダラダラと流し見する程度であれば、明るい部屋でもそれなりに使えるでしょう。真っ白背景じゃなくても十分投影出来るレベル。
ただし、当然ですが字幕を読んだりするような映像を見る場合は、薄暗い環境作りが必要にはなります。

iPhoneと同じくAndroidのミラーリング中にYouTubeを表示させてみました。
画質は全く問題ありませんが、やはりアプリの都合上、少し小さめに表示されてしまいます。
そもそもの話なのですが、HDCPに対応していないため、携帯やタブレットの画面をミラーしたとしてもNetflixやHuluなどの著作権保護されたコンテンツは見ることが出来ません。
簡単に接続できる手軽さはある一方で、用途は限られることは理解しておく必要があるでしょう。
ただ、GoogleのChromecastやAmazonのFire TVを接続すればそのような著作権保護のかかったコンテンツも見ることが可能ですので、それらデバイスと組み合わせて使用するのがベターといえます。
個人的には、動画視聴が主であり、寝室で寝転がりながら見ることを想定するならば、本製品にChromecastを取り付けて、スマホをリモコン代わりにしてしまう方が何かと使い勝手が良いと思いました。
電源は一般的なプロジェクターと同様に、電源ボタンを二回押すと切ることができますので、一度場所やピントを調整してしまえば本製品のリモコンは近くに置いておかなくても問題ないと思います。

次にHDMIの接続をテストするため、懐かしのPlayStation Vita TVを接続してみました。
元々Vita TVの解像度がそれほど高くない、ということもあると思いますが、発色はかなり鮮やかな印象です。

映像モードもこのようにリモコンから切り替えることができます。
プリセットされた設定から選択するか、輝度やコントラストを自分で調節することもできるようです。

ゲーム画面もアニメーションが流れる時、アクションを行う時、とそれぞれ見てみましたが、残像が気になったり、見えづらかったり、ということもなく快適にプレイできました。
Vita TVはPS4リモートプレイも出来るので、2系統あるHDMIはChromecastとPS Vitaにすると色々便利かもしれないです。
この画像は、PS Vita TV経由でPS4に接続したところです。
コントラストもくっきりしていて、鮮やかに表示することができます。
【その他】

細かい点ですが、外箱には写真のように取手部分がついています。


また、本体もこのようにし再利用可能な柔らかな素材にしっかりと納まりますので、使用しない時はこれに再度片付けておき、箱ごと取手を持って持ち歩くことができます。
コスパの良い本機を購入したものの、プロジェクター専用のケースが結局高価だった、などということにならないのも良いポイントだと思いました。
これでAndroid TVが入っていたらいうこと無しでしたが、逆に言えば既にChromecastやFire TV、Vita TVなどを持っていて、コストを抑えたい、という方にはちょうど良い製品だと思います。
これからの季節、「秋の夜長」も基本的には「お家時間」。
高精細かつ大画面でお布団に籠りながら色々な映像を楽しむ、というのは如何でしょうか。
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WISELAZER A30
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