
師走でなにかとバタバタしている最中にあって、長いこと自宅でのリモートワークでメンタルが疲弊しつつあったりもしたので、息抜きをしつつ仕事はしっかり出来るスタイルで過ごせないかな~ということで、ちょいちょい話題にもなるWork & Vacatkonなワーケーションをしてきました。
2020年はそもそも旅行になんていける空気じゃなかったりしたこともあり、いろんな鬱憤が溜まっていたりもしましたし、2021年の上半期は状況はさらに悪化。
下半期になってワクチン接種が進んだことや、医療関係の圧迫具合も軽減されてきたこともあり、今後の働き方を考える意味でもこの手の取り組みをまず1度実施してみないと!ということで、縁あって福島県郡山市の磐梯熱海温泉の完全貸切旅館「深山荘(みやまそう)」さんにお泊まりしつつお仕事をしてきました。
一般的なワーケーションスタイルだと、ノートパソコン1台もってお仕事というイメージなんですが、私の本業はノートパソコン1台では賄えず(やろうと思えば出来ますが、効率だだ下がり)、個人的な趣味嗜好もあって、様々なデバイスを持ち込まないといけないスタイル(かつ情報の取り扱いなどもセンシティブ)なので、個室だけじゃなく共用部などでお仕事を使用とすると周りの目も気にしながら行わないといけないので気を遣うんですが、完全貸切旅館ということもあり、そのあたりの心的負担からも解放されたりするのが良いなと。
そんな感じで、ちょっと一般的なイメージとはかけ離れたスタイルではありますが、そのあたりもバッチリ受け止めてくれて、仕事の効率を下げずに快適にお仕事&リフレッシュが出来たので、掻い摘まみながらのご紹介。

深山荘さんは趣のある旅館で、客室は4室(現在は3室で稼働)。
明るく愛嬌が良く、暖かな雰囲気で受け入れてくれる女将さんと、旬の食材を吟味して調理・提供してくれるオーナーが切り盛りされています。

何かと話題な「温泉むすめ」。
磐梯熱海温泉のキャラクターは、萩(はぎ)ちゃんです。
元々の温泉イメージとして、「萩姫」が病治癒のためにたどり着いた霊泉というところから来ているのだと思います。
入り口でお出迎えしてくれました。12月と言うことでクリスマススタイルですね。

さりげなく萩ちゃん推し。

右側にいるダックスフントは、旅館の看板犬「ロンちゃん」(実在)です。
めちゃくちゃ人懐っこいワンちゃんで、ロンちゃんと過ごすプランとかあっても良いんじゃないかというほど、めちゃくちゃ可愛かったです。
我が家もダックスがいるので、ワンコ成分補充に一役買ってくれたりも。

広間は落ち着いた雰囲気で、最近リユーアルされたのか、非常に綺麗で整えられた過ごしやすい空間となってます。

個室には、新たに導入されたという窓側デスク。
横長で、作業量領域が広く、ワーケーションを行うのに非常に便利。
何気にエアコンも新調されたということで、環境についてはバッチリもバッチリ。
敢えて挙げるとすれば、自宅で、「消費電力控えめかつ3段階調整可能で暖かい「ぽかぽか デスクマットヒーター」は足下にこそ敷くべき」でレビューしたヒーターを愛用しているからかもしれませんが、壁際ということもあってか足下だけ冷え気味だったので、膝掛けみたいなものだったりがあっても良いのかなというぐらい。

これだけ横幅があれば、まず困ることは無いと思います。
電源コネクタは4つあり、うち3つをテレビ・給湯器・デスクライトで使用していますが、3口延長タップを借りることが出来るので、通常使用上は問題ないでしょう。
ワーケーションスタイル

とりあえず、お仕事に必要な環境をセットしたらこんな感じになりました...。
こんなに持ち込む人は少数派かなと思いますが、お仕事の都合上これぐらいの持ち込み具合になってしまうので、荷物がどうしても嵩張ってしまうのが玉に瑕な感はあり。

その後、ちょっと仕事のしやすさを考慮してセットした感じがこちら。
美味いこと障子の溝部分にモバイルディスプレイが置けるような感じだったので使わせていただいて、環境を整えてみたり。
個人的に、モバイルディスプレイはスタンド付き(スタンド機能があるカバーではなく、物理スタンド)をオススメしているんですが、高さを出すのが難しいので、縦並びは無理かと思ってましたが上手いことハマってくれた感じです。
なお、持ち込んだモバイルディスプレイは以下でレビューした3台と、未レビューな1台(ASUS MB16AP)。
4Kは同行者へ貸し出ししつつ、ノートパソコン2台+モバイルディスプレイ3台構成でのお仕事です。

正面上から見るとこんな感じで、もはやリモートワークというより、普通の仕事場に等しいぐらいの環境が整っちゃった感も。
なお、写真ではわかりにくいんですが、スマホスタンド代わりにコンパクト3軸スタビライザースマホ用ジンバル「PowerVision S1」がポケットサイズでもう邪魔だなんて言わせないでレビューしたPowerVision S1(写真右側)を持ち込んでたりも。
キーボードは、先日のAmazon BLACK FRIDAYセールで5%OFFだったのでポチったREALFORCE リアルフォース 東プレ R3 キーボード 静音 ハイブリッドモデルです。
メイン環境に設置する前に、ワーケーション環境で使ってみたり。複数デバイスペアリング出来るBluetooth接続が行えますし、なにより出先での作業効率を下げたくないので、キーボードの可搬も個人的には重要なポイントだったりします。まぁ、重いんですけどね。
あとは、複数台のPCを切り替えて使用するということもあって、サンワサプライ キーボード・マウス用パソコン切替器 SW-KM2UUも持ち込んでいます。
Web MTGは1日に複数回あるのですが、骨伝導ヘッドホンの定番品「AfterShokz OpenMove」でエセ骨伝導からの脱却でレビューした、AfterShokz OpenMove 骨伝導ワイヤレスヘッドホンを用いて快適に行えますし、音楽再生もそのまま可能で、周りの音もちゃんと聞こえるので非常に快適な作業環境となりました。
なお、骨伝導ヘッドホンの良さを女将さんを始め、宿泊中に色々とプチプレゼンした結果、女将さんがその場でポチッとお買い上げになってました。判断が速い!!
また訪れた際に、使い勝手とかお聞きしたいなと。

障子を開ければ、目の前には線路がドーン!

磐越西線が目の前を通ります。
1時間に1本(上下で2本)程度なので、時間の経過を計るのにちょうど良いぐらい。
目の前で結構うるさかったらWeb MTGなんかに影響出ちゃうかな?とか思ってましたが、頻度は多くないのと、骨伝導ヘッドホンのノイズキャンセリング機能の優秀さもあって、全く問題なくお仕事することができました。

これは、帰宅日の朝で、荷物をある程度まとめた状態のミニマムお仕事スタイル。
このぐらいの持ち込み具合が一般的なのかもという感じです。

ノートパソコンではなく、超コンパクトなデスクトップPCだったりします。
これは、「ハイパフォーマンスで超コンパクトな「Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen2」Ryzen 7 PRO 4750GE搭載モデルがイイぞ」でレビューしているブツ。
ちょうど最近、旧プロセッサ採用モデル(Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen2 11JJCTO1WWJAJPA
)が、値下げされたりしてお買い得になってたりします。構成カスタム出来るのでコスパを突き詰められますし、動作はめちゃくちゃ静音で、パフォーマンスも高いので気に入ってます。
都合3台持っていて、別用途で使用する予定の1台をちょうど使用を開始する前に持ってきた感じ。
小っちゃいので、このように持ち込んでもさほど違和感無く使えると思います。
深山荘 お料理など

温泉旅館に泊まるとなると、やはり食事と温泉に期待値が上がるわけですが、オーナーが調理されたお料理、めちゃくちゃ美味しかったです。
貸切なので、時間も調整いただいた点も助かりましたし、旬のものや地のものをふんだんに盛り込んだお料理で胃袋が大いに癒やされました。

鯛の甘露煮などは、かなり久しぶりに食べました。
鯉に恋する郡山 プロジェクトなんかも実施されていたりするようです。
癖はありますが、ちゃんと処理・調理すれば美味しくいただける魚ですし、栄養素が高いので、鯉食がもっと進んでいくといいですね!


お鍋も酒粕煮込み汁も、美味しくいただきました。
五右衛門風呂!

お風呂は大浴場と五右衛門風呂の2つがあり、特に五右衛門風呂には何度も入らせていただきました。
完全貸切旅館なので、好きなときにいつでも入ることが出来るというのが最大の魅力。
写真も貸切なのでパシャパシャ撮れちゃいます。
あとは、仕事の合間に30分ほど空き時間が出来たら「あ、温泉入ろう」という感じで、そのまま直行出来るのが、なんだか新鮮でした。
ホテルや客室数が多い旅館とかだと、温泉に入るのに移動距離がある程度あって、ちょっと足が遠かったりするんですが、この深山荘さんはなんと、徒歩10秒ぐらいで温泉にGO!!できるので、何の気兼ねも無く温泉に赴けます。
しかも源泉掛け流し。
泉質はアルカリ性単純泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進などに効果があると謳われています。

温泉むすめとのコラボっぷりは、随所に垣間見えますが、いずれも「猛プッシュ!」という感じでは無く、日本酒をいただこうとしたときに、用意いただいた升にレーザー加工され温泉むすめが施されてたりとか、さりげなく、そこにいるようなスタイルで展開。

もちろん、愛好者などが宿泊ノートに色々と書かれたりと、利用者とのコミュニケーションが図られてたり。
萩ちゃんのデザイン作者である珈琲貴族さんも宿泊されたみたいで、記帳されてたり。
現地じゃないと見られない、レアなイラストを見に行くというのもいいんじゃないでしょうか。宿泊者しか買えないグッズ展開などもされてるようです。
磐梯熱海散策など

お仕事以外の面としては、散策するのにちょうど良い自然たっぷりな環境がありますし、何気にアーティストコラボで、各所にアートが点在していたりもするので見て回ったりするのも新鮮に感じられます。

深山荘からすぐのギャラリーカフェ。
ガレージからしてアート感が漂います。

ちょっと歩けば、そこにはアートが。

躍動感あるアートは目を惹きますし、散策していて楽しくなります。

ケヤキの森なども散策可能ですが、冬場はちょっと葉が無いので寂しさも。
時期を変えて春~秋の季節であれば、また目を楽しませてくれることでしょう。

起き上がり小法師絵付け体験なんかも出来ちゃいます。個別販売もされてますので、お気に入りの子を買うも良し、自分で色づけしてオリジナルとして持ち帰るも良しというところ。

何を作ろうか迷いつつ、下書きをした上で色づけしてみました。
だるまにしようと思いつつ、下書きが微妙だったので、ミニサンタへ変更。
出来はどうですかね?割と上手くいったんじゃないかと思ってます。

干支に合わせたベース(今回であればトラ柄)に顔を入れるタイプの小法師もあったので、そちらにも顔入れしてオリジナルを2つお土産がてらお持ち帰り。
色づけは思っていたより、楽しくて集中して塗り塗り出来て、お子様でも大人でも楽しめそうです。

珈琲専門店もあり、郡山市熱海町・自家焙煎の店 ichi no ichi coffeeさん。

ハンドドリップの本格コーヒーを美味しくいただけます。
スペシャリティコーヒー飲み比べなんかも楽しめるのが良いですね。
Papua New Guinea 修道院のコーヒーが美味でした。

実は、往路では磐越西線が強風のため運行遅延があり、郡山→磐梯熱海をタクシー移動していたこともあり、駅は帰りにのみ利用。
駅横に環境協会さんがあるので、そこで観光回りの相談をするのもアリですね。

なお、磐梯熱海の観光案内についても、萩ちゃんが活躍してました。
CV付きでバッチリ案内してくれます。

そんなこんなでワーケーションをしてみたわけですが、かなりリフレッシュできました。
日程と予算が許せば1週間、2週間、なんなら1ヶ月とか実施したくなる感じです。
なかなか日の目を見せることが出来なかったモバイルディスプレイちゃんたちがガッツリ活躍出来るということもわかりましたし、ノートパソコンじゃなくミニPCを持ち運んでお仕事するのもアリだなと。
今回、仕事はほぼソロで行う感じだったので、チームメンバーなどと一緒にワーケーションしたりとかする際には、会議環境なんかも用意する必要があったりするかも・・・と思ったりもしますが、深山荘さんであれば、広間で余裕を持って会議もできるので、全くもって問題なし。
貸切なので、温泉で裸の付き合いをしつつ親睦を深めることもできるし、そこまで親密になるのはちょっと...というケースでも個々のお部屋でしっかり活動できるので、日頃と環境を変えてリフレッシュも兼ねた感じで日程を組んで、仕事と休みを両立させていくのがワーケーションの方向性なのかなと考えさせられました。
家族などを交えつつ、親は仕事、子供は遊びという感じで、それぞれがワークとバケーションををハイブリッドさせていったりすることも出来そうです。
観光面であまり時間が取れなかったということもあり、磐梯熱海は近いうちに、また赴きたいなと思いつつ、次は違う季節で楽しみたいところ。
ほかにもワーケーション含め、取り組みや力を入れている地域・温泉街があるかと思うので、そういった場所を探しつつ、今後の働き方も思案しながらワーケーションが広まっていくといってくれることを期待。
個人的には、参加している保険組合による補助が出てくれるITS旅行パック(JTBツアー)で、ワーケーションプランが色々と出てきてくれると嬉しいなぁ~というところだったり。
あとは、会社がワーケーションをどう捉えていくのか(移動時間や業務時間の調整、補助金などの支援など)ということも影響がありそうなので、状況を勘案しながら上手いことやっていきたいなと。割と場所に縛られない働き方に寛容な感じなので、良い方向に進んでいければ楽しみが広がりそうです。
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