Intel Haswellが買いかどうか検討した結果、Sandy/ivyBridgeかAMD APUでいいという結論になった

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もう間もない6/2 0:00にIntel Haswellこと、Core-iシリーズ最新モデル4***系なCPUが発売開始となるわけですが、正直なところ買いなの?どうなの?ということを個人的に良く聞かれるのです。

「金があるなら買っておけ」とはいうものの、そんなにお金に余裕のある人ばかりではないのと、今年あらたに1台Intelプラットフォームで組んでおこうかなとも考えていたので、ここらで個人的な考えをちょっとまとめてみました。

用途などは人それぞれなので、ここでは前モデルからの買い換えがどうかという点と、対抗馬であるAMD製品ではどうかという2つのパターンで検討。

 

Intel sandy bridgeや、ivy bridgeから買い換える価値があるか

結論から言うと、「正直なところ買い換える価値は省電力性と+αな性能アップに留まるため、あまり恩恵は受けない」と考えます。

これは大きく分けて2つの要因があるからです。

  1. ソケットの変更(LGA1155→LGA1150)によるマザーボード買い換えが必須
  2. USB3.0周りに不具合が噂されている(fuzilla)ため、チップセット周りに不安有り

特にコストの面では1.のマザーボード買い換えは従来のSandy/ivy bridge所有者からすると完全に買い換えということで、コスト高。

得られる利点として、GPU性能のアップグレードという恩恵はあるものの、Haswellのような新しいプラットフォームに飛び込むユーザであればグラフィックスボード等もそれなりに良いものを載せているかと思われるので、フル換装してまでは・・・という感じになってます。

2.のUSB3.0周りについては、過去にもIntelはSandy Bridge登場当初において、Intel 6 シリーズに設計上の欠陥があり全品リコールをやらかした経緯もあって、初モノに対する不安がついて回ります。

ハードウェア的にチップセットの機能はOFFで、別途USB3.0チップを搭載してくるんじゃないか?とかいろんな話は出てますが、実際のところはわからず、しばらく様子を見る方が無難ではないかと。

コスト面ではもう一つ懸念点があり、恩恵を受ける「Haswellによるバッテリ駆動時間の伸び幅は、Intelの歴史上最大のものになる」という低消費電力化に伴って、パワーサプライ(電源)に求められる性能が厳しくなったことも挙げられます。

従来品よりもより細かな制御を行うことや、パワーセーブモード時などにCPU向けの12V2供給路で最小0.05Ampsの出力(0.6W)を維持出来なければいけないということで、その性能を満たしていなければ不具合が発生し、動作が不安定になったりシャットダウンしてしまう懸念があります。

電源販売メーカー各社はすでに対応状況をHP上などで情報公開していますが、概ねミドル~ハイエンドな製品でないと対応出来ていなかったり、ちょっと古め(2,3年前)な製品は一切対応出来ていなかったりということで、電源に関しても注意しなければいけないため、購入前に注意すべきポイントが今回のHaswellでは結構多く、かつややこしさがあるのも買い換えを推進しにくいのかなと思うところではあります。

さらにはコア毎の電圧制御は出来ない可能性があったりとなかなかどうしてアレですね・・・。

そんなわけで、Sandy Bridgeよりも前からの買い換えであれば、ドーンと全部一式リプレイスする形になるかと思われるので、最新機能の恩恵を受けられて問題も少なそう(USB3.0の件が心配なぐらい)なので、Haswellをオススメできるんですが、ことSandyやivy bridgeからの買い換え・アップグレードはちょっと様子を見た方が良さそうです。

 

AMDのAPUプラットフォームで実は満足出来るのではないか

ハイエンドかつCPU性能を求めていくのであればIntel Haswellは大いに魅力的ですが、実際問題としてそこまで性能を使い切れるの?性能をもてあましちゃうんじゃないの?というケースも多いハズ。

とくれば、コストパフォーマンスの麺から考えてAMDプラットフォームで組んでみたら以外と満足出来るんじゃ?というように思うわけです。

これは、個人的に本日(5/31)にAMDでとある勉強会に参加してきたことや、過去にも「AMD VISHERAブロガー勉強会」 - FXシリーズCPUのお勉強や、AMDの「APU新製品」に関するブロガー勉強会参加【詳細版】AMDの「APUって何?」を学ぶブロガー勉強会の参加報告など複数回にわたってAMDのお勉強をしてきたことに起因してたりもします。

もはやPCプラットフォームにおける唯一のIntel対抗馬となってしまった、AMDなんですが一般的な認知度は低いながらも、実は結構頑張ってるんですということで、AMDが頑張らないとIntelが頑張らないなどの理由もあって個人的に応援してたりするわけですが、コストパフォーマンスという点において、AMDのAPU戦略は結構個人ユーザにとっては素敵だったりするのです。

理由は大きく3つ。

  1. AMDはソケットを簡単に変更しないので同じマザーボードを長く使い続けられる
  2. 性能がそこそこなら十分に満足出来る
  3. トータルコストパフォーマンスが高い

1.について、AMDはAPU戦略(CPUにグラフィックス機能を内蔵)を取り始めた当初こそ、Socket FM1というプラットフォームで展開し、1年ちょい程度でSocketFM2へと移行することになりましたが、現行のSocket FM2は長い期間使えることが判明しています。

Socket FM2とともに登場した、Trinity APUから、6月上旬(間もなく)登場する Ritchland、そして、その次と目されている28nmプロセスだという噂で個人的に期待している Kaveri まではSocket FM2でいける(ハズですが、SocketFM2+という噂も)ということで、長い間BIOSアップデートでCPU(APU)を交換して対応出来るという強みがあります。

SocketFM2な時点で、メモリについてはDDR3-1866、DDR3-2133対応だったり(一部はOCですが)するので、長いプラットフォーム寿命であってもそれに対応していけるだけの性能許容性があるという魅力を備えていたりもします。

Intel側がLGA775 → 1366 → 1156 → 1155 → 2011 → 1150と変遷していた間、AMDはSocket AM3+と、Socket FM1、FM2のみです(変えられない事情とかもあるわけですが、ここでは割愛)。

ただ、Socket FM2+とかなったらまたどうなるかはちょっと微妙な気はしてきますが、それはそれでまた3年ぐらい使えるプラットフォームになるのかなという感じ。

PCの買い換え頻度の平均が2年程度ということ(主観)を考えたときに、毎年のようにプラットフォームを変えているIntel製品については都度総取っ替えとならざるを得ない感じがします。

2.ですが、もはや性能そこそこでいいんじゃない?という気がここ最近はより強くなりつつあります。

CPUを100%ブン回す処理をどれだけしてますか?と聞かれて、常にブン回してます~という回答はほぼ来ません。もちろん動画編集やら画像処理やらをする際にはCPUパワーを必要としますが、最近はGPU側に処理を回す(回せる)ケースも出てきているため、CPU処理そのものについての不可は全体的に下がりつつあります。

まして、GPU処理能力についてはCPU内蔵GPUではAMDに一日の長があり、Intel CPU比で倍~3倍程度の性能差がある状態です。Haswellの登場により、その差がある程度縮まってくるんですが、それでもまだまだAMDに部がある状況で、この状況はしばらく崩れない事を考えても、別途グラフィックスボードを買い増す必要のあるゲームであったり、GPUによるソフトウェア処理といった用途でなければAMD APUで十分だったりするのです。ちょっとした3DゲームぐらいならAMD APUでも普通に動作してくれますし・・・。

3.買い換える頻度が少なく、かつアップグレードパスが長期にわたり提供されているのでコストパフォーマンスが高いので、最新最高を追い求めないならもうAMD APUで十分。製品としての魅力は確かにIntelに分があるわけですが、ことコストパフォーマンスで見ると差が結構あるように感じられます。

Core-i5のローエンドな15,000円円前後なCPUには十分対抗出来る性能を有していたりしていながら、現状のTrinityこと、Socket FM2対応なAMD A10-5800K BOXで10,000円ちょっとだったり(例:AmazonTSUKUMOSofmap)と安く、さらに今だとAMDが「APUで市長になろう! SIMCITY プレゼントキャンペーン 第2弾」を実施していて、SIMCITYが貰えちゃったりとグラフィックス面に力を入れていることもあって、結構太っ腹な事をしてたり。

間もなく出てくる新製品も気になるところで、PC業界的に注目はIntel Haswellに集まっているのかなという空気感はひしひしと感じるところなんですが、ぶっちゃけると初モノ怖いし、買い換えコスト高いし、細かな不安がつきまとうしで安くなるであろうivyBridgeを狙うか、お金をあまりかけずにAMD APUに走るのがいいのかなという結論となりました。

Haswellをこき下ろしちゃう形になりましたが、新しいものを随時取り込んでいく姿勢は大いに評価してますし、諸問題が解決もしくは問題なしであれば省電力性は大いに魅力なので、1台組んでもいいかなと考えてもいます。

組んだら組んだで快適で、Haswellオススメ~となるやもしれませんが、発売前の現状ではこういった評価としました。

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