
先日、「AMD APU Trinity A10-5800KとGIGABYTE F2A85X-UP4で1台組む #AMD勉強会」ということで、組み上げた訳ですが、それから約1ヶ月が経過しました。
メインのサーバにしようか、クライアントとして使っていこうか迷ったあげく、最終的にはメインのクライアントとして使用することに。
サーバについては、CPUの性能第一であり今回組んだAPUのGPU性能が活きてこないので、やはりここはクライアントでしょうというのが結論で、ガンガン・・とまでは行かずともまったり使った結果としては、全く持って不満無く改めてSocketFM2なTrinity APUのベース性能の高さを実感させられた次第。
そんな、Trinity PCの簡易ベンチ的なWindowsエクスペリエンス数値は次の結果となりました。

構成は以下の通り。
以前「AMDのAPUで1台組んで使って考えた、APUの活きる道」で組んだ、Trinityの1世代前なLlano APUなPCの結果が以下。

CPU性能はさほど変わらずとも、メモリがPC3-12800→PC3-15000となったことや、内蔵GPUの性能がUPしたことによって底上げされた形に。
元々十分な性能(個人主観)だったので、特に個別に書くような突飛な項目があるわけじゃなく、ベースが底上げされてより良くなったよ!というのを再認識した形。
体感的なLlano APUとの差としては、720p程度の3Dゲームでも若干厳しかったものが、720pならサクサクに、1080pでもゲームによっては十分にプレイ可能なレベルになったという感じで、個人的には完全にグラフィックスボードいらず。
もはや、絶対性能が不要ならばグラフィックス性能の向上による、体感性能向上が実感できるAPUが買い!ということをしっかり裏付けていて、CPUの絶対性能でどうしても劣ってしまう点を見事にカバーし、「市場でしっかり戦えるプロセッサ」を提供してきている、AMDに感服。
これでいてお値段10,000円ちょっとというのだから本当にいい時代になったもんです。
AMD的には利幅が薄いでしょうし、選別落ちしたAPU(A4 5300 BOX
など)は、5,000円割れといったお値段で売らなければいけないし、CPU性能も求めていかなければいけないし、ARM陣営のモバイルプラットフォームに対する戦略にも対抗していなければいけない、Intel陣営も内蔵GPU性能を上げてくる、Atomの足音も聞こえて来かねない・・などなど、問題は山積みっぽいですが、そんな中でこそ頑張るのがAMDという会社なのだと思っているので、今後も奮起を期待。
SKU17Wなプラットフォームも確立できてるっぽいので、ノートパソコンで幅広く展開していって欲しいですし、デスクトップでも省電力なプロセッサは大生に求められているので、E-450の後継という位置づけでがっつり省電力だけど結構頑張っちゃうAPUとか期待しちゃいます。
あとはCADとかやっちゃう人からすると、APUでFireGLをカバーできちゃうような性能で、なおかつ低価格も期待!といった向きもありそうですし、展開の仕方によっては大いにワクワクできそう。
OpenCLに最適化されたソフトウェアを紹介する「AppZone」も日本語化されましたし、今後も対応ソフトウェアは続々増えていくことで内蔵GPUを活かした処理も行えてより快適化される方向で進みそう、そしてSocketFM2プラットフォーム自体、SocketAM3、SocketAM3+並みに長く使われていくであろうことから、アップグレードパスも残されていたりと、ユーザ(の懐)に優しい感じ。
そんなゴチャゴチャしたことを考えながらの1ヶ月でしたが、結果的に
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Intel Core2プラットフォームからの移行で、快適化&低消費電力化
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オンボード機能だけで十分なので静音化も実現
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アップグレードパスがしっかりある(予定)なので、長く使えて懐に優しい
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見えないところで操作性を向上してくれる機能が豊富に盛り込まれていて、体感性能が良い
ということで、思っていた以上に自分がCPU性能を必要としていないことが判明。Intel Core2Quad 9550でずっと過ごしてきて性能面で不満を感じていなかったので当然といえば当然ですが。
そんなCore2Quadと同等+αなCPU性能に、ミドルローレンジなGPU性能が内包されて、高性能メモリの恩恵を受けられるということで必要な性能をしっかり提供されたな~という印象。
動画エンコードなど、どれだけCPU性能があっても足りない!というような用途じゃない限り、十分満足できるはずなので、コストパフォーマンスを求めるのであれば是非APUがオススメ。
あとは、やはりノートパソコン市場でIntelの牙城をガッツリ崩していけるような製品開発をお願いしたいな~とか思ったり。市場としてはデスクトップよりノートの方が大きいのに、製品展開がどうしてもIntel陣営と比較して見劣りするのが残念なので。
ディスクリートGPUいらずでモバイル性能重視なノートや、ディスクリートGPUとのデュアルグラフィックスでGPU性能も大いにカバーしちゃうパフォーマンスノートなど、モノが良いのに認知度が低いので何とかその「製品としてのAPUの利点」を少しでも伝えられたら良いなぁと。
と、いうわけで、身近な人たちにはどんどんAMDのAPUをプッシュしていきます。
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