「AMD VISHERAブロガー勉強会」 - FXシリーズCPUのお勉強 #AMD勉強会

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前回書いた「FXシリーズCPU「AMD VISHERAブロガー勉強会」に参加してきました 」から1ヶ月弱・・サイトリニューアル作業とか、本業の忙しさやらにかまけて勉強会内容についてきちんと詳細を書いてない!ということで、前回と同じトップ画像ではありますが、今回は参加した勉強会の中身について配布された資料を中心に詳細・・・とまではいかないものの、個人的主観を交えてレポを。

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AMDの周波数が高いブツこと、FXプロセッサについての勉強会で、新しいアーキテクチャである「Piledriver」採用モデルについての勉強会となります。

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まずはBulldozerこと、旧アーキテクチャの「Zambezi」から単純比較で15%性能アップ!ということで、PiledriverことVISHERAは順調にパフォーマンスは向上していますよ~というアピール。

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2011FXとの比較ということで、FX-8150との比較という形になります。

対する新アーキテクチャなPiledriver採用プロセッサはFX-8350。

ゲームでのベンチマークで概ね10%以上、中には20%超のパフォーマンスアップも記録できたということで、周波数向上を含め各種改良がそのまま寄与している形に。

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また、競合価格帯にあるIntelの製品との比較についてもしっかり。

ビデオエンコードでの性能比較についても、旧バージョンのソフトウェアを利用した場合には見劣りするケースがあったものの、ソフトウェアを最新版にすることによって、Piledriverに最適化される形となり、ベンチマークもそのまま向上して競合製品よりも一歩飛び抜ける形になっているそうです。

ソフトウェアバージョンの更新によって受ける影響は以外と大きいんだなと数字で実感。

詳しくは触れませんでしたが、AMDが推進しているOpenCL絡みで最適化されたプラットフォーム・・というか、ソフトウェア環境においては抜群の性能をたたき出してくれるという形。

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FX-8350ことPiledriverなVISHERAは「同価格帯の製品と比較して欲しい」というのが、AMDさんの思惑だそうで、これは以前行われたAMD Trinity勉強会でもそうでしたが、とにかくAMDは製造プロセスで劣る分、アーキテクチャやコストパフォーマンスで勝負する!という意思の表れで、この傾向は今後も続いていくのではないかと予想。

ぶっちゃけてしまうと、IntelのハイエンドCPUについて正面から太刀打ちできるプロセッサが用意できないという少し悲しい側面も垣間見えたりしたのも事実。

このあたり、踏ん張ってIntelのハイエンドとがっぷり四つで勝負して欲しいというのが個人的願望。でも、コストパフォーマンス重視の方が購入する側からすると有り難かったりします。

あとは、実際にCPUを購入するユーザについては大半が廉価なモデルであり、一部のユーザのみがハイエンドを求めるということもあって、シェア奪還という意味ではコストパフォーマンス重視のやり方は理にかなっているともいえます。

Intelで売れてるCPUの大半はCeleronとかCorei3モデルでしょうし。

事実、その状況を裏付けるかのように、コストパフォーマンス重視でGPU内蔵で低価格でドーンと勝負できちゃうTrinityを販売した結果、それまで自作市場でのAMDのシェアはTrinityが出るまではわずか9%程度だったものが、Trinityが登場後には一時的ではあるものの35%までアップ!ということで、AMDの取った販売手法・製品開発の方向性は間違っていなかったことが照明された結果となりました。

各種PCパーツショップのAMD関連商品陳列具合(主に配置や場所面積)から考えて、35%のシェアというのは驚異的といえるでしょう。

その後はおそらく、20%前後になっているかとは思いますが、今後の展開次第ではもっと上を狙えるのではないかと。と、こちらは主にSocket FM2なAPUに期待といったところではあります。

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話を戻してFXですが、当然AMDのフラッグシップCPUということもあり、ハイパフォーマンスもあきらめてはいません。

そこはAMDならではのオーバークロックで勝負!という感じで、「VISHERAは伸びしろがあるんです」と言わんばかりの水冷5GHz化のベンチマーク結果がずらり。

製造プロセスの影響もあり、流石に消費電力はえらいことになってしまうわけですが、それでもオーバークロックを楽しめる(しかも安価に!)というのは自作ユーザに向けてのアピールとしては評価して良いと思います。

折しも世界中でオーバークロック大会的なものが行われていて、この勉強会のちょっと前の段階でウクライナ出身T0LSTYさんがAMD FX-8350とMSI990FXA-GD80を使用して 8.37GHzを記録(11/19)、そして勉強会直後にも台湾出身のAndreYangさんはAMD FX-8350で、ASUS Crosshair V Formula-Zを使用し、8.67GHzまでのオーバークロックに成功(11/22)と、記録ラッシュが続いていてオーバークロックはまだまだ盛り上がりを見せているようです。

12/8にも日本でオーバークロックイベントが行われて、Trinity APUであるA10-5800Kで7,938MHzという世界新記録を達成!という輝かしい記録が飛び出したりと言うことで、AMDのプロセッサは「いぢりがいがある」自作ユーザ向きであるということが改めて世に示されたのではないかと。

イベントではA10-5800kの殻割り(コアむき出しにして直冷却)にも挑戦していたようですが、あえなく失敗に終わってしまうあたり、AMDさんらしいユニークさもチラっと見え隠れしていたのが面白かったです。

かくいう自分はオーバークロックしない派なんですけれどもね・・・。(OCユーザの応援はしてます。話変わりますけど、87CLOCKERS 1 (ヤングジャンプコミックス)とか面白いですし。)

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そんな、AMD FXシリーズはFX-8350ばかりに注目が集まりがちですが、特筆すべきはやはり価格。

最上位モデルが18,000円割れで購入できてしまうのです。これ、メーカー希望小売価格です。安くないですか?

Amazonや、SofmapDOSPARAでは普通に17,000円割れ(12/9時点)しているなど、当然ですが市場価格はさらに安価です。

8コア、しかも4GHz(MAX4.2GHz)なCPUで水冷ならサクッと5GHzとかいけてしまうなど、オーバークロックが大いに楽しめてしまう代物がこの価格とあってはコストパフォーマンス抜群と言わざるを得ません。

これならOCして失敗したってあきらめが付く!とはいえませんが、それぐらい気軽に購入できる魅力があります。

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簡単にまとめると

  • ガッツリ変わった訳じゃないけど、順調にパフォーマンスアップしたよ!
  • GPU内蔵しない分、L3キャッシュまで載せて安くしたよ!
  • 競合価格帯の商品と比較して(ちょびっと)安価で、倍のコア数となる8コアだよ!
  • オーバークロック制限かけてないから、ガンガンオーバークロック楽しめるよ!
  • コストパフォーマンス抜群な1台を組むも良し、オーバークロックでハイエンド構成を狙うも良しだよ!

ということで、AMDがAMDなりに今できる手段をフル活用してIntelの競合価格帯商品に対抗しうる製品を開発した結果がこのPiledriverなVISHERAプロセッサであるFX-8350なんですといった勉強会でした。

今回の勉強会ではこの新FXシリーズのお話はさっくりとしていて、どちらかというとアーキテクチャそのものの部分や、マザーボードベンダ(ASUS)のお話などの方が中心になったりもしたので、そのあたりは別記事で書きます。

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