AMD Aシリーズ新製品APU Richland勉強会に参加してよりAPUが好きに #AMD勉強会

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「情 報 解 禁!」

ということで、各所で事前リークなどがありつつも、正式には6/5 13:01を持って情報解禁となり、NDAから開放されたということで、AMDのデスクトップPC向け「AMD Elite AシリーズAPU」で、開発コード"Richland"の新製品に関する勉強会に参加してきた報告が情報解禁できるようになったので、お勉強会の内容なんぞをご紹介しようかと。

過去には「AMD VISHERAブロガー勉強会」 - FXシリーズCPUのお勉強や、AMDの「APU新製品」に関するブロガー勉強会参加【詳細版】AMDの「APUって何?」を学ぶブロガー勉強会の参加報告など、何度か勉強会に参加させていただいてたり。

過去は「募集→抽選」だったんですが、今回は招待制だということで、有り難くもお誘いいただいたのでAPU大好き人間としては即参加!という感じで、AMD JAPANへ乗り込みです。

AMD勉強会といえば・・・

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勉強会の開催はさかのぼること1週間。開始が5/31 19:30~ということで、19:00ちょいに到着です。

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会場には早速、AMD APU ADVANTAGEなるノボリがあったりするんですが、これ自体もRichlandに合わせて作成された販促品?らしく、今日までこれ自体が機密だったりもしたのです。

さておき、AMDなんですがの勉強会と言えば「軽食という名のお弁当」だというのが個人的な印象で、今回も予想に違わずナイスなお弁当を提供いただきました。

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軽食どころか、「御料理」とか書かれてる立派なお弁当でした。

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品名:赤音亭御膳

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ちょっと調べてみたら、1,200円なお弁当でした。ごちそうさまです!

勉強会が始まるまでに、結構なボリュームがあるこのお弁当をがっついて、お腹を満たして勉強会に備えておくのです。

 

実はこの時点で「お土産」が目の前に置かれていたりもしたんですが、それは後述。

お弁当をしっかりと平らげて、勉強会の開始です。

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過去の勉強会に倣ってAMDの森本さんがプレゼンなのかな~と思いきや、何でも急遽大事な予定が入ったということで、今回は冒頭のみ。

急遽技術担当者さん&広報担当者さんフォローによる勉強会に。

時代はグラフィックス能力を求めている=APUの時代

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GPU演算能力の向上はすさまじく、今やCPUの10倍以上とも言われている状況であり、AMDはいち早くGPUを統合し、優れたパフォーマンスを提供するCPU+GPUなAPUに手を入れて来たこともあって、今の時代を大いに先取りしてきたことはAMDのAPU戦略を知る人にとっては周知の通り。

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もはや「CPUとGPUを効率よく使う」ことを業界全体が意識している状況であり、プラットフォームをまたぎ、ソフトウェア・ハードウェアを問わずGPUを用いることが当然となってきている。

そんな状況をさらに推し進めていくために、APUの潜在能力を引き出すソフトウェアがないことがAPUのボトルネックになっていた過去がありました。

汎用性の高いCPU基準な開発と違い、GPUでの開発はプラットフォームや言語などの違いや汎用性の低さから開発効率があまり良くなかったりしてたんですが、そんな状況を改善し、GPUを用いたソフトウェア開発を汎用的に進めていこう!ということで、HSA(ヘテロジニアス・システム・アーキテクチャー)財団を設立。

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GPUを用いた効率の良い開発環境を整備することで、GPUをもっともっと使っていって、CPUパワーが多少劣っていようとも、GPUパワー使ってしまえば快適なユーザ体験が提供できるハズ!というのがAMDの思惑といったところで、実際にはiPhoneのFlash非動作を皮切りに、HTML5のニーズが急速に増してるそうで、GPUに対する強いニーズが存在しているのもGPU開発環境の普及を後押し。

実際、2011年には26種ぐらいしか対応していなかったものが、2012年には倍々ゲームでサポートソフトウェアが増えてきて2013年にはさらに増加。

特にAdobe系ソフト(Flash、PhotoShop)、Google Chrome、Firefox、VLC Playerなど身近なソフトウェアがGPU処理に最適化されつつあり、ユーザに身近なアプリケーションが対応を表明し、アプリケーションによってはnVidia提唱のCUDAに非対応で、HSAが推奨するOpenCLにのみ対応といったものも登場してきたり。

特にAdobeはOpenCLに舵を切っている感もあるので、今後はますますOpenCL推進が進んでいくということで、CPU+GPUで処理するコンピューティングはOpenCLがメジャーといえる状況に近づきつつあるようです。これはAMDにとって、非常に追い風。

2013年、AMD 新ブランドラインナップ

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今回の勉強会ではAシリーズがメイン。

現状、Aシリーズがメインストリームといえる状況で、ゲーミングやマルチコア重視なFXシリーズ、コストパフォーマンス重視なA4~A6(Eシリーズを一応含む)といったラインナップ。

ロゴが一新されて、かっこよい印象となりました。

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2011年~2013年のパフォーマンス変遷。

GPUパフォーマンスを中心に、毎年20%程度のパフォーマンス向上が図られるなど、着実な進歩が見て取れます。

Intelの新CPUであるHaswellでもコア面積で30%程度(ivybridgeでは25%、SandyBridgeで15程度)の割り当てなのに対し、Richlandは約40%ということで、GPUにかけるAMDの意気込みがコアから読み取れたり。

コアあたりのGPU面積からIntelもGPU重視になってきているものの、そのGPUパフォーマンスについては、まだまだAMDのAPUに一日の長がある形。

2011年のLLANOではGPUパフォーマンスは正直高いとまではいえないレベルではありましたが、Trinityで劇的に向上し、Richlandで余裕を持ってGPU処理を行えるようになったといっても過言ではないパフォーマンスに。数値的には+10~15%ではありますが。

Trinity時代で「普通に3Dゲームが動いちゃうね」という状況だったのが、Richlandでは「快適に遊べるレベル」にまで進歩したと言えばわかりやすいでしょうか。

内蔵グラフィックスなのに革新的な体験が出来てしまう

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AMDと、ゲーム開発デベロッパであるCrystal Dynamicsが「共同で実装」したTressFX hairという機能があるんですが、この機能をAPUではバッチリ利用できちゃうなど、ゲームに結構な力を入れてますよ!というアピールも。

実際の違いは以下の動画を見て貰えれば一目瞭然なんですが、とにかく髪の毛の表現が半端無いです。

なお、Intel HD3000系?GraphicsではTressFXがONだと全く機能せず、丸坊主になってしまうのは笑うところでしょうか。

正直これは凄い。

レンダリングが一時代進んだ感が実感できます。

TressFX機能はnVidiaのGPUでも利用可能なようですが、負荷はだいぶ高い模様。AMDのグラフィックスに最適化されているからかもしれません。

そんなnVidiaのハイエンドGPUなどでも負荷の高いTressFXをCPU内蔵グラフィックスで利用できちゃうというのがAPUの凄いところなのです。これはしばらくIntel CPUでは実現が難しいんじゃないでしょうか。実際問題としてはIntel側のCPU内蔵GPUも向上しているので、試してみないと何ともいえませんし、もしかしたらHD5000系とかならば坊主じゃなくなってたりするかもしれませんが。

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そんな負荷の高いことが当たり前なゲームでもパフォーマンスを発揮できてしまうRichlandは、GPU能力をグイッと向上。

ネーミング的にはRADEON HD8000系のグラフィックスを搭載しています(実スペックとしてはアーキテクチャ的にHD6000系ですが)。

また、Trinityから採用された既存のSocket FM2プラットフォームでRichland APUが使用できるのも良いポイント。BIOSのアップロードさえ実施すれば換装アップグレードもOK。

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安価な構成でTrinityを使っていたとしても、Richland最上位モデルも使えたりするので、お値段こなれば安価なマザーを用意して、プロセッサはハイエンドなものを導入!というのもひとつの手だったりするのです。

ただ、個人的にはどうせ上位のAPUを用いるのであれば、マザーボードはA85Xチップセットを採用したものを用意したいところ。逆に安価に済ませたいのであれば、A55/A75でTrinityのA10-5700あたりを狙うのもありかな?といった感じ。

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A85XチップセットマザーでRichland上位モデルを利用したい理由はいくつかありますが、一番大きなポイントとしてはRichland最上位なA10-6800Kでは、正式にDDR3-2133をサポートしている点に尽きます。

APU内蔵のGPUが利用するメモリは独立したグラフィックス専用メモリではなく、システム搭載のメモリ(DDR3)を用いるため、搭載メモリの性能がそのままパフォーマンスに直結します。

そのため、マザーボード側が(OC含め)DDR3-2133に対応し、なおかつ安定動作が期待されるA85Xチップセットマザーを個人的には推奨したいところなのです。

Richlandまとめ

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細かくはTrinityから色々と進化しているんですが、ざっくり挙げると

  • 演算性能は着実にUP!
  • 同価格帯のIntel CPUと比較してグラフィックス性能が上回るのでトータルパフォーマンスで大いに勝負出来る
  • ハイエンドメモリとの組み合わせにも対応しているのでフラッグシップAPU(A10-6800K)を使うとOC含めかなり遊べる
  • グラフィックス性能が高いので、DisplayPort Ver.1.2対応ディスプレイと組み合わせれば(まだ普及してない&高価だけど)4K表示にもバッチリ対応出来ちゃう
  • SocketFM2プラットフォームだからアップグレード簡単、マザーの価格もすでにこなれていて買いやすい
  • ソフトウェア面で新たな体験を体感でき、さらに独自のアクセラレーションもどんどん提供されていく
  • ゲーム機で採用されているプロセッサは軒並みAMDのプロセッサであり、未来へ向けた展望・展開に向けた動きは順調

という感じで、特にゲームに関連する部分についてはAMDの強みが大いに発揮されていくのではないかと推測されます。

もともとATiというグラフィックスの企業を買収したことで、ゲームを含めたグラフィックス面で一定の評価がされていることもあり、HSA構想やOpenCL展開などを積極展開していることもあり、PlayStation4やXBOX OneにAMDプロセッサが採用、PCとの親和性を含めプラットフォームを選ばないソフトウェア(ゲーム)の開発が出来るようになっていくということで、進むべき道、進んで行くであろう方向がユーザ視点でわかりやすいというのもAPU登場以前では見えにくかったところだっただけに鮮明になっているのは好印象。

FXシリーズはちょっと28nm化したり、TDP125Wまででもうちょっと改良できないかな?とか思うところはありますが、ことAPUについての未来は明るいんじゃないでしょうか。

特にゲームパフォーマンスの向上に付与される形なのかもしれませんが、ユーザの体感性能の向上に一役買ってくれる機能が色々と採用されている(AMDの新APUとなるデスクトップ向けTrinity解禁で書いてるのでちょっと割愛しちゃいますが)ので、個人的にはAPUを買っていきたいですし、オススメしていきたいなと勉強させてもらって改めて感じた次第。

あとはプロモーション活動をAMD側でしっかりやって貰えれば・・・と。

Intelの宣伝攻勢は凄いので、AMD APUの認知度の低さはAMDさん側も認識されてるかと思うわけですが、今回はちょっとブランドデザインを変えたこともあって、プロモーションもこれまでとは異なる動きが垣間見えたり。

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AMD Aシリーズを模した新キャラクター。

勉強会時点ではCOMING SOONな感じでしたがプロモーション動画も6/3時点でUPされてました。

クアッドコアということもあり、コア=キャラクターとして、4体のキャラクターがリソース喰いな敵に対して力を合わせて戦っていく感じになってます。

この動画を一般ユーザがどれだけ目にすることが出来るかに、Richlandの成功がかかっているので頑張って欲しいところです。

AMD勉強会のメイン?ともいえるおまけ

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最後に、AMD勉強会といえばお土産!ということで、今回もAMDさんに太っ腹なお土産をいただいてしまいました。

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バルク品ではありますが、RichlandのフラッグシップAPUであるA10-6800K!と、新キャラクターのバインダ!

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そして、ASUSのAMD A85Xチップセット搭載マザーボード F2A85 M-PRO!

ASUSTeK AMD A85Xチップセット搭載マザーボード F2A85 M-PRO 【M-ATX】

この、ASUS F2A85 M-PROは実売10,000円程度ということもあり、かつMicroATXと組みやすいので非常に有り難いのです。

ちょっと時間がとれて無くてまだ組めてないので、近いうちに組んでまたレビュー等します。

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AMDの袋に入れて持ち帰りました。

今回の勉強会のことを知っているわけではないと思うんですが、帰り際にたまたま知り合いにあって「AMDの袋とか珍しいですね~」と声をかけられたり。情報公開出来ないNDAの期間だったということもあり、まさに"なんにもいえねぇ"状態でしたが、中身開けたりしてなくて良かったなと。

 

ということで、太っ腹にもほどがあるAMDさんにAPUをいただき、ASUSさんのMicroATXマザーもいただいた上にお勉強までさせていただいちゃったということで感謝しきりでございます。

AMD勉強会、ありがとうございました!

コメント(4)

d 返信

ゲームゲーム言うけどゲームにやるならハイエンドでもミドルレンジでもIntelCPU+GPUでやるし
ゲームやらないならHaswellとまで行かなくてもSandyでもivyでも十分

只でこそソフトよりウェブの時代だしな

APUの説明にSIM SITYの画像があるがその設定見るに今時720pの上にLow設定
SIM SITYのLow設定とか大げさじゃなく98の時代かと思えるレベルのグラフィックなんだが・・・

ちょっとしたCSOみたいな軽いゲームなんかはお金のない中高生やノートPCでも遊べるようにグラボ無しのIntelCPUでも動くしAMDは相変わらず市場を見ずに迷走してるな

匿名 返信

プラットフォーム変えまくるIntelよりは安価で十分なパフォーマンスを提供してくれるAMDのほうがいいってことなんじゃないの?ゲームはIntel HDグラがLow設定じゃないと動きすらしないからそれで比較してるんでしょ。もちろん高画質で遊びたければGPU買えばいいだけの話だし、裾野を広げる分にはAMDで十分。本腰入れるときはRADEONでよろしくしてもらえばそれはそれでAMDの利益でしょ。それよか、TDP下げたやつ出してほしいわー。

d 返信

うん、それでやっと動いた所で何になるって話
視野を広げるって言うけどこの程度の性能しかないのにゲームやる気でAPUを買うのは理解不能
ゲーム用途じゃないのに購入するのには最初の米の理由でAPUは必要ないしな

プラットフォームに関しては記事の流れ見てわかるとおり二の次の話
保証してるわけでもないプラットフォームの変更なしをメインの理由にするのはそれこそ馬鹿げてる
それにプラットフォームの話はAPUじゃないシリーズもあるんだし

Ryo 返信

ゲーム云々のところについては技術的な利点を示しやすいということもあっての表現になっているんですが、AMDの目指すところはゲームそのものよりもスペックにとらわれないユーザ体験の向上なのかな?という印象です。

実際、画像のエフェクト処理などではその優位性が垣間見えましたし、動画の自動手振れ補正(視聴時に機能する)などRichlandならではの特徴があり、実用性こそ比較して試さないと図れませんが、なかなか面白い試みだと思います。

直接的な、演算処理性能についてはプロセス微細化を含め、Intelに太刀打ちできないのは誰の目にも明らかなので、そういった現状においてAMDの行うユーザ体験の向上は数値としては現れないものの、アプローチの方向としては正しいのではないかと。

デスクトップ用APUの勉強会でしたが、APUの進むべきというか見据える先はノートパソコンやタブレットを視野に入れていると感じられたので、ことゲームについては、現状オンボードグラフィックス(想定はノートパソコン)であることが多いユーザに対して、別段ゲーミングPCでなくても「これだけやれるんです」ということを示したかったのかな~なんて思ったりします。

いわゆるPCの枠にとどまらずに活躍できる場を模索している感はありますね。HSA、OpenCL最適化は実を結びつつあるようなので、「今後」に向けていろいろな展開を期待しています。

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