Amazonで先行配信される「アナと雪の女王 (字幕版)」に見る、Amazonのインスタント・ビデオ戦略

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Amazonのインスタント・ビデオにおいて、アナと雪の女王 (字幕版)の配信が開始されました。

大人気・・・超人気といっても良いコンテンツであり、劇場公開から割と早い段階での配信開始ということで注目を集めています。

パッケージ販売品である【Amazon.co.jp限定】アナと雪の女王 MovieNEX (オリジナル絵柄着せ替えアートカード付) [Blu-ray + DVD]の割引率が低いということで、「オリジナル特典商法」「ぼったくり商法」などと揶揄されていたわけですが、ちょっとAmazonのインスタント・ビデオサービス展開における戦略が垣間見えた気がします。

DVD/Blu-rayといったパッケージ販売は割引率が高く、競争も激しいため利益率が元々低い(推測)ため、あまり利益が上がらないというのが現状の薄利多売状態と思われ、配送コストの上昇もあってAmazonとしてはインスタント・ビデオの普及を進めたいという思惑があるハズ。

アナ雪はキラーコンテンツ

一気に知名度を向上させ、普及(リピート)率をあげるにはインパクトが必要になるわけで・・・そこに、アナと雪の女王というキラーコンテンツが舞い降りてきたので「チャンス!」という感じで、パッケージ販売はこれまで通り、ただし割引率は批判覚悟で低めに設定し、後出しじゃんけんよろしくAmazon デジタルビデオ購入に使える1,000円クーポンプレゼントをセットにすることで、強烈な価格競争力を持って仕掛けてきた感じ。

単純計算でキャンペーンクーポンを利用すれば、パッケージの半額程度のコストでハイビジョンコンテンツがオンデマンドで楽しめるとくればAmazonリピーターなら「利用してみようかな・・」となるはず。(現に、自分は思いっきり誘惑されてポチッとした次第)

ましてや、パッケージ販売よりも1週間早く視聴することができ、PCのみならずKindle端末もしくはiPhone、iPad、iPod touchでAmazonインスタント・ビデオを楽しむことができるのであれば、昨今のタブレット普及率を踏まえればそろそろパッケージからオンデマンドへの切り替えが進み始めてもおかしくないでしょう。(ただし、Android未対応なのは残念ではある)

総務省 情報通信政策研究所(IICP)|研究成果~調査研究報告書によれば、テレビの視聴時間は微減ですが、タブレット等のモバイル端末利用時間は激増してるという統計もありますし、今後もその傾向は続くことが予想されます。

折しも「iTunesにおけるディズニー関連作品オンデマンド販売停止のお知らせ」という発表が7/8になされたこともビデオオンデマンドサービスにおけるコンテンツ取扱い競争が本格化している様が伺えます。 ※7/9に再開を発表

今 回はアナ雪というキラーコンテンツで一手を打ってきましたが、今後も同様に注目作品が出るたびにこの手のキャンペーンを打ってくるハズですし、 Kindle同様に価格競争力についてはオンデマンドサービスで訴求力を高める方向に舵を切りつつあるんじゃないかと推測した次第。

Kindle は本が定価ということで、紙媒体プラットフォームが閉鎖的状況だったので、それを打破するための割引きキャンペーンで一定の成功を収めることができてます が、ビデオコンテンツは価格については割とオープンな状況なので、その中で主導権を握る一手として価格競争力はオンラインサービスで高めていく!という戦 略がどう受け入れられるかについて引き続き注目していこうと思います。

レンタル店を駆逐する勢いでレンタル分野を攻めて欲しい

個人的に、Amazonが攻めるべき一番のポイントは「レンタル」分野だと思うんですけどね。

パッケージはコレクション的な意味合いがあるので軒並み置き換わるとは考えにくいですし、紙の本と同様にシェアを分け合うのが想定されます。

しかし、ことレンタルに関しては圧倒的にパッケージレンタルが主流。

50円/枚とか、時には楽天レンタルのように半額!旧作10円/枚!とか(延長料金で利益得てるの?と邪推したくなるレベルの薄利と推測)やるぐらい、パッケージレンタルにおける価格競争力は流石にオンラインメディアでも太刀打ちできないレベルにまでお値段下げられちゃってます。

な ので、やはり「利便性」をとことん訴求して、300円/48時間レンタルだけど1作品レンタルしたら旧作無料レンタル!とか、あの手この手を使ってネット 経由のオンデマンドビデオレンタルを普及(かつ競争を各社で繰り広げたり)してくれたら良いなぁとか考えた今日この頃。

「パッケージレンタル50円/枚」 vs 「オンラインレンタル200円/作品」ぐらいになると、返却のための移動を考えてオンラインが一気に普及するような気がするんですが、どうでしょうか。現状で、SD画質なら300円までは来てるので、あと一歩ですが。HD画質で300円/作品にまで落ちてくれば一気に普及しそうな気がするんですけど、もう少し先になりそうではあります。

月に4,5作品ぐらいみるよ~という方は、Huluなどの月額料金固定なオンデマンドサービスがいいですね。Huluで今すぐ視聴!今なら無料視聴実施中!ということで、試せますので興味があれば。

最終的には、HD画質で200円/作品ぐらいになる or 500円/作品ぐらいでアーティストのライブ公演映像が見られるようになるとかになることを期待してます。やっぱり、パッケージ定価の1割ぐらいの価格にまで落としてきてこそのICTサービスだと考え、期待しちゃうわけです。

中の人(システム管理など)の苦労は偲ばれますが。

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アナと雪の女王 (字幕版)

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