
Coolpo AI Huddleです。
円柱型で、大きめサイズなスピーカーかな?という外観の、360°パノラマWebカメラになります。
ぶっちゃけ、個人向けというよりはビジネス用途向けで、Web会議において、複数人数がリアル対面で参加するような場にセットして使うことを想定したデバイスとなります。
いわゆるリアル会議室側にこのCoolpo AI Huddle Webカメラをセットして、Web会議主催者側のパソコンへ接続して、会議室の状況だったり発言者の動きだったりを360°で追尾して撮影してくれる素敵なWebカメラになります。
Webカメラとしての映像撮影だけでなく、マイクも360°対応できるように4つのマイクを装備。さらに、スピーカーについても360°どの位置にいてもクリアな音声が聞こえるような設計になっています。
映像画質はバッチリフルHD解像度に対応。1,200万画素センサーを採用しているので、静止画撮影であれば4K解像度で撮影出来たりもします。
そんな業務用といえるWebカメラをご紹介。

パッケージは結構ゴツいです。
商品サイズは11×11×29cmだという認識だったのに対し、外箱は40cmもあったので、正直「デカっ!」という感じではありましたが、本体は外箱における本体写真ぐらいの感じに収まってました。
緩衝材が大きめ・厚めでしっかり梱包されているが故のサイズ感というところ。
Coolpo AI Huddle 付属品と外観

付属品はシンプルで、電源(ACアダプタ)と、PC接続用のUSB3.0ケーブル、説明書という構成。

本体底面側に電源ケーブルとUSB3.0ケーブルを接続します。
そういえば、USB 3.0 MicroBタイプコネクタを採用したものは久しぶりに触れた気がします。
頻繁に抜き差しするような場合はUSB Type-Cコネクタの方が良いですが、これは基本挿したら挿しっぱなしで抜くことは無いので困らないでしょう。
接続するPCにType-Cコネクタしか無い...という場合は変換アダプタかハブをかますしかないですね。
業務用途で使われることを想定していることを踏まえれば、使用されるPCにおけるコネクタ普及率的にはUSB3.0 MicroB - Type-Aを採用というのは当然かなと。

ケーブルは底面滑り止めゴム足の一部分がカットされるような形でスリットが設けられているので、スッキリとケーブル出しが出来ます。

電源を投入すると、電源ボタン部分と、底面が青色LED点灯してくれます。
ちょっと格好良いです。
Coolpo AI Huddle のサイズ感

新型コロナなご時世もあって、宅内テレワークなので普通のデスクにノートパソコンとともに置いてみました。
サイズ感(11×11×29cm)がおわかりいただけるかな?と。
リビングテーブルぐらいの広さがあるなら、良い感じに使えると思いますが、個人デスクでの利用はサイズ感的にちょっと場所は取る印象です。
使う分には1人でも普通に使用出来るんですけどね。

半径4.5mの範囲で、マイクが集音してくれてスピーカーも鳴らしてくれるということで、一般的な小・中規模会議室(4-10人)であればバッチリ対応できるんじゃないかなと。

カメラレンズは上部に備わっています。
保護用のカバーがセットされていて、使用時は外して使う感じです。
カバー自体の出来が良く、ピタッとカバーできるのは良いですね。取り外しもしやすく、手間なく保護・使用ができます。

外すとこんな感じでレンズがお目見え。マイクは4つ内蔵ということなんですが、マイクっぽい穴は8個空いてまして、デュアルマイク×4なのかな?とか思ったりも。
特に説明書とかで触れられたりもしてないので、詳細は不明。
3in1で1台あればWeb会議システムが構築完了

あとは、PCに接続すればプラグアンドプレイで自動認識してくれて、すぐに使用することが可能となります。
いわゆるテレビ会議システムを会社の会議室に導入しようとすると、カメラが複数、マイクも複数、スピーカーも別途とパーツ数がある程度必要になるというのが一般的なわけですし、スッキリ出来るものでもカメラはいいとこ100°程度の範囲で撮影出来るだけで、ちょっと離れた人の表情が見えにくかったりというケースが大半な感じ。
それに対して、このCoolpo AI Huddle は、360°カメラ、360°スピーカー、360°マイクの3in1で、コレ1台でOKというお手軽さが魅力。
多人数参加でお互いの顔が見やすいWeb会議システムを構築しろ!って言われたら、「はい、コレ1台でOKです!」って言えちゃうのが凄い。

360°カメラは、全体をパノラマ撮影することが出来るのと、個別に4分割してくれます。
俯瞰できて、後述しますが発言者をピックアップしてくれて、顔認識もしてくれるので場所移動などもしっかり追尾してくれる素晴らしさ。
撮影の垂直側角度については60°までとなっていて、会議室などで座席に座っている感じだと1m未満の近距離でも上半身がバッチリ映ります。

60°の垂直画角だと、近距離では(近すぎるってのがありますが)立ち上がると顔部分が映らない感じにはなりますが、会議室などであればカメラから座席で50-80cmは離れるでしょうから、基本上半身は普通に映ると思います。
また、ちょっと見にくいですが、写真のように標準で画面分割(1~4)してくれて、発言者は赤枠表示してくれますし、発言が継続するような感じだと、分割画面におけるサイズがアップしてくれるので、表情などが読み取りやすくなってくれたりします。

360°、半径4.5mの範囲で参加者皆の顔がバッチリ表示されると共に、発言者を強調+拡大表示。
Web会議において、テレワーク側が会議室の現場感をなかなか読み取りにくいという課題を解消するのにバッチリ役立ちます。
分割下部ではパノラマで全体が見えるというのも良いポイントです。

何も考えずに設置してあるCoolpo AI Huddle をノートパソコンなどにUSB接続すれば、サクッと使用可能になる手軽さは使い方とかの説明不要なので、情報シス的なひともニッコリ。
スピーカーの音量なども、PC側の制御とWebカメラ側とで個別制御になっているのも調整がしやすくて便利です。
音質については、音楽を流したりすることも当然可能なんですが、高音がちょいと籠もる感じなのと、低音はあまり響かないようになっているなど、人の話す声を中心に聞き取りやすくチューニングされているのかな?というところで、音楽を楽しむという感じではないかなと。
会議・会話に特化した設計なのでしょう。
PC用のソフトウェアもある

メーカページを覗いてみたところ、サポートページにてWindowsおよびMac用のソフトウェアが配布されていました。
お、自動モードしか無いと思ってた、描画モード変えれるじゃん!と思って使おうとしたら、「バージョン低すぎます。」と辛辣なメッセージが...。

チェックしてみたところ、最新バージョンとして、2.0.0が出てました。
5/7にリリースされたみたいです。Change Logには内容の記載が無かったんですが、メジャーバージョンアップなので、色々と安定化が図れているハズ!ということで、バージョンアップします。

サクッと完了。

バージョンアップ後は、描画モードが選択・変更出来るようになってました。
3モード+AUTOモード。また、360°パノラマセレクションのON/OFFが出来るようになってます。

設定変更した後は再起動時に設定が反映されるということで、保存するかの確認が最後に入ります。
これで、好みの設定にした状態で使用することが出来るようになるので、普段使いとして画面分割が不要であれば描画モードで1画面にセットすれば良いですし、2画面分割だけにしたり、パノラマ画面を無しにしたりと任意のセットが可能となります。
また、画面カスタマイズ機能で、輝度・色合い・コントラスト・露出的な設定も行えるようになってました。

あとは、画面ブロック機能なるものもありまして、Ctrl+左クリックで、画面に表示させたくない領域をドラッグすることで、画面分割表示で顔認識・音声認識などによるピックアップがされないように除外設定をすることが可能になっています。
カメラの映し出す範囲が非常に広いので、見られたくないものを除外するのに便利。画像のように、PC画面とかが映り込んじゃうような場合に除外したりするのに便利かなと。
対象物を追尾して除外するというわけではないので、あくまでも領域ベースで除外するため動的なものではなく、静的なものを指定する感じです。
なお、全体パノラマ俯瞰映像はそのままなので、パノラマ表示にも出したくない!という場合には、画面モード設定からパノラマ表示を無くす設定をする必要があります。
Coolpo AI Huddle の多人数での使用感
多人数での使用感がちょっとテレワークで1人作業状態なので伝えられないので、オフィシャルの動画でご紹介です。
動画をご覧になっていただければ、顔認識&音声認識+AI解析による、自動追尾および画面分割の優秀さがおわかりいただけるかなと。
特に自動追尾がユニークで、ちょっとした未来館あるなぁ~という印象を与えてくれます。
「こういうWEB会議がしたかったんだよ!」的なヤツです。

各種Web会議サービスにバッチリ対応してますし、Windows自体のカメラアプリでも画面分割・自動追尾が機能する形でプラグアンドプレイ動作してくれますので、PCに置ける使い勝手はめちゃくちゃ簡単&便利です。
とりあえず、Zoom、Cisco WebEX、Teamsで試しましたが全くもって問題なし。ブラウザなどでカメラ機能を呼び出してチャットするようなサービスでもしっかり機能してくれました。優秀です。
ソロで使う、個人で使うというのにはちょっと敷居が高いというか高機能すぎる感がありますが、いわゆる講師的な感じで身振り手振りを含めちょっとした移動を含めて行うようなオンライン授業なんかでは1人で使うとしても便利に使えるんじゃ無いでしょうか。そういう意味でもビジネス向けという感じです。
あとは、何人か集まる場があってライブストリーミングしたりするような使い方でも良さそうですね。
このCoolpo AI Huddle を設置した場所の臨場感だったり、ライブ感みたいな物を見る側に提供することができる高機能なWebカメラとなります。

Coolpo AI Huddle
コメントする