【Mini-ITXでいこう!】TDP65W(45W)なAPU「AMD A10-7800」で大は小を兼ねるからの脱却

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フラッグシップAPUであるA10-7850Kが発表になったとき、「AMD Aシリーズ新製品APU Richland勉強会に参加してよりAPUが好きに #AMD勉強会」のような、"お勉強会"が開催されなかったのと、コードネーム「Kaveri」で待望の製造プロセス28nm化がなされたとはいえ、TDPが100Wということや、OCに興味が薄いということもあって正直あまり興味が沸いてこず、どうせTDPが100Wなら8コアCPUとか出してくれないかなーとか考えていたのが2014年初頭。

そこから半年ほど経過して、A10-7800が発表になり、TDPが100W → 65Wへと下がることになって俄然興味が沸いてきたんですが、個人的に「Trinity後継の新APUなRichlandこと「AMD A10-6800K」と「ASUS F2A85 M-PRO」で「SilverStone Fortress SST-FT03B」を使って1台組んだ」ヤツがあって、そのPCがメインのクライアントPCとなっているため、Socket FM2+ は見送りかな~とか思っていたんです。

そんな中、突如としてAMDさんから連絡があり、要約しまくってますが簡単に言うと

「AMDアンバサダーコンテストやるからA10-7800使ってみない?」

という連絡が来ましたっ!

なんということでしょう。TDPが下がって興味が沸いたとはいえ、性能的にA10-6800Kとさほど差がないということもあり、A10-7800を「買う理由」があまり見つからなかったんですが、AMDさんより新しいPCを組みなさいという天啓が舞い降りてきてしまいました。

「買う理由」はなくとも、「使う理由」は大いにあるわけで、せっかくの機会ということもあり、AMDさんからTDPが下がってとっても扱いやすくなったAPU「A10-7800」のBOX品こと、AD7800YBJABOXをありがたくも使わせていただくことに。AMDさんありがとうございます。Intelさんも天啓を舞い下ろしてくれても良いんですよ?とかいってるとしかられますかね。

さておき、0円提供するので自由に使っていいよ!ということなんですが「タダほど高いものはない」とはよく言ったもので、もらい受ける条件として以下が指示されたわけです。その内容は...

  • PCを1台自作すること
  • 自作したPCについてのブログ記事を1つ以上書くこと
  • 8月16日(土)~18日(月)までの期間に掲載

で、この記事をセコセコ書いているわけですね。はい。

A10-7800でどんなPCを組むか

条件をクリアするためには、単純にPCを組み上げて感想を記事にすればいいだけなものの、それではつまらないし組んだPCの使い道にも迷ってしまうこともあり、用途を含めてちゃんと考えてから組まないとグダグダになるので、小一時間ほど思案。

ここ何年かで組んできたAMDプロセッサを用いたPCは

  1. サーバPC(ATX)
    CPU:AMD-8350
    用途:自宅サーバ&ガッツリ仮想化環境
    参考:「AMD FX-8350&ASUS SABERTOOTH 990FX R2.0の個人的な使い道
     
  2. クライアントPC(MicroATX)
    CPU:A10-6800K
    用途:作業用PC
    参考:「Trinity後継の新APUなRichlandこと「AMD A10-6800K」と「ASUS F2A85 M-PRO」で「SilverStone Fortress SST-FT03B」を使って1台組んだ
     
  3. クライアントPC(ATX)
    CPU:A10-5700K
    用途:サブ&バックアップ用
    参考:「AMDのTrinity APUで組み上げてから1ヶ月

ということで、どのCPUもTDP100W(FX-8350は125W)だしMini-ITXは厳しいということでのATX×2、MicroATX×1だったため、今回はせっかくのTDP65W(設定によって45W同等)を活かした小さめだけど汎用的に使える1台を組むことに決定。

これまで組んできたPCの方向性を大きく変えて1台組んでみることにしました。

どちらかというと「大は小を兼ねる」という方向性でPCを組むことが多かった(かつ、スペック重視)ことから脱却し、AMDのAPUのウリでもある、「そこそこの投資で十分な性能」が得られるようなPCを組むことに。

よく考えてみれば、狭い部屋にAMDプロセッサのPCだけでATXが2台とかMicroATXにしては大きめな煙突形ケース(参考「煙突型PCケースこと「SilverStone Fortress SST-FT03B」を開封」)とかで3台もあること自体おかしな話。

これまで組んできたAMD PCの性能を考えると、CPU内蔵グラフィックだけで十分な実力があることは実証というか体感済みなので、オンボードチップ機能だけで十分!拡張性など、クライアントPCとして使用する分には不要!という割り切りができるので省スペースPC構成でいくことに。

Intel PCも含めると、稼働しているものだけで合計5台、時折+1台でMAX6台も置いてあるから作業スペースなくていつも困っている訳で・・・これをいい機会ととらえてデスクトップPCをなるべく小型化していくように我が家のPC構成を置き換える転機としようかなと。

A10-7800に合わせたパーツ一式の準備

Mini-ITXでいくことが決まれば話が早く、サクッと必要なパーツを買いそろえなければなりません。

我が家にある余りパーツはSSDがポロッと転がっていたので、それは使うことに。最近、大容量化も進んでいてお値段もGB単価がサクッと落ちてて買い時なんですが、可能な限りコストは抑えたいし、APUを使ったMini-ITXであれば押さえるべきだと判断し、既存SSDを使うことにしてたりします。本当はAMDブランドで出すSSDの登場が予想されているので、それを使いたかったんですが、レビュー期日までに国内販売されなかったので見送りです。

そのほか、Mini-ITX構成に使えるようなものがほとんどなく、あえてあげるのであればATX→ACアダプタ化キットぐらい。ネタ用途で購入しただけで、実用していなかったものの、150W相当の電源なので場合によっては使おうかと。

それ以外に余りがないので、とりあえず買い出しに出かけて以下を購入してきました。

マザーボードはGIGABYTE GA-F2A88XN-WIFI

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マザーボードはMini-ITXで組むと決めたこともあり、GIGABYTE マザーボード AMD A88X FM2/FM2+ Mini-ITX GA-F2A88XN-WIFIを選択。

選定理由は、現在A88Xチップセット採用のSocket FM2+マザーでMini-ITXプラットフォームなのが3機種(ほかにASRock FM2A88X-ITX+と、MSI A88XI AC)しかなく、今回の省スペースPCを組むに当たって重要な要素となるTDP45W相当化を実現する機能であるConfigurable TDP(通常:cTDP)が動作することが確認されていることが前提だったため、MSI A88XI ACは調査時点で確約が得られなかった(改めて調べたら、cTDPという設定項目ではないものの対応していることは確認)ので、ASRockとGIGABYTEの一騎打ちになったわけです。

機能的には大差ないものの、比較をしてみると

ASRock

  • IEEE802.11a/b/g/n対応(acには未対応)
  • 出力インターフェースがDVI、HDMI、D-Sub15ピン

GIGABYTE

  • IEEE802.11ac/b/g/n対応(acは867Mbpsまで)
  • 出力インターフェースがDVI、HDMI×2

で、IEEE802.11acを今後使うことになるだろうということと、3画面出力で使用する可能性があってその際にD-Sub15ピンは(画質的な意味で)使いたくないという理由からGIGABYTE GA-F2A88XN-WIFIを選択した次第。逆にDisplayPortを備える機種があれば、そっちにしたんだとは思います。

メモリはAMD Radeon Memory Gamer Series AG316G2130U2K

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メモリは、AMDのAPUで組むならAMDでしょう!ということで、AMD Radeon Memory Gamer Series DDR3-2133 8GB*2枚 AG316G2130U2Kです。3Dゲームとかほぼやらないのに、GAMER SERIESを購入したのには理由があり、AMDのAPUはメモリスペックが高ければ高いほど、内蔵グラフィックの性能が向上するため、体感パフォーマンス向上につながるのではないかというのが選択理由。

これは、GPUに使用するメモリをメインメモリからシェアして使用するため、専用メモリを用いないことからPC側のメモリスペックにGPU性能が引っ張られることが要因です。

結果的にローエンドなPC3-10600と、ハイエンド(寄り)なPC3-17000とで比較すると、軽く10%(ベンチマークによっては15~20%)とか性能が違ってくるので、コストが許す限りハイパフォーマンスなメモリを選択するべきです。

で、今回GAMER SERIESとしたのは、最近メモリがお高いので、どうせ高いメモリを買うならハイパフォーマンスのものに手を出してしまえ!というのが持論であるため。

2年ぐらい前のメモリ価格暴落の時にはハイパフォーマンスメモリが低価格メモリ比だと高止まりしていたので、そういうときはコストパフォーマンス重視ですが、ベース価格が高いときにはハイエンド差額が少なくなるので性能重視です。

ケースはMini-ITXなLian-Li PC-Q33

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PCケースはMini-ITXケースという組みにくいプラットフォームにおいて、画期的な「オープンまな板化」ができてしまうという、Lian-Li フルアルミMini-ITXケース PC-Q33Bにしました。異色な製品を放ち続けるLian-Liですが、この商品は個人的にMini-ITXの組みにくさを完全に払拭した傑作だと思います。

オープンして開放的な状態で組めて、メンテナンス時も同じくオープン化できることがこんなに快適だとは思いませんでした。

詳しくは別に触れますが、メンテする機会が多ければ多いほど、素敵に感じるケースです。

CPUクーラーにはScythe 阿修羅 SCASR-1000・・・だったんですが問題あり

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CPUクーラーには、先に挙げたケースであるLian-Li PC-Q33が高さ18cmまで対応可能なため、Scythe 阿修羅 SCASR-1000を選択・・・したんですが、実はこれが大失敗。

ちゃんとSocket FM2+にも対応しているのに、何故に失敗を?と思われるかもしれませんが、Mini-ITXらしい落とし穴がそこにはありました。原因は単純な話で、ケースは問題なくてもマザー側で取り付けられなかったというオチがあったわけですね。いやはや、やらかしました。

先月頭に職場が変わり、猛烈といっていいぐらいに忙しくなってきたため、限られた休みの(かつ、家族サービスを実施しつつ)空いた時間を利用して物色しつつパーツを購入してきただけに痛手でした。

悔やんでても仕方がないので、TDP65WだしA10-7800付属のリテールクーラーでも動作自体は大丈夫でしょ~と、様子見しつつ組み上げていくことになります。

※続き【組立編その1】APU「AMD A10-7800」でMini-ITX PC組み上げも一部失敗

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