「無税」入門―私の「無税人生」を完全公開しよう
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何とも魅力的なタイトル「無税入門」。
サラリーマンが副業で個人事業(事業所得)をし、その個人事業が赤字化することで、確定申告によって給与から差し引かれた税金を取り戻すという言われてみれば当たり前のことを当たり前に実施することを勧めている書籍です。
ただ、著者は副業として「絵を描いて売る」ということを個人事業として計上しているようで、いわゆる赤字事業を定常的に実施している状態。
なので、赤字分を確定申告によって申告することで所得税と住民税を還付してもらうということらしいです。
ぱっと見、「赤字になる個人事業ができれば還付金がもらえるんだ」と思えなくもないんですが、なんだか嫌な臭いがぷんぷんする感じでした。
ぷんぷんの元。
- 「赤字続きの個人事業」ってどうなの?
- 30年以上赤字続きで還付というのは単に税務署のチェックが緩いだけでは?
- 税金を払っていないことに対するリスクが書かれていない
- 普通に黒字を計上している「個人事業」がある場合には実現出来ない
そもそも赤字続きで30年以上という時点で、本来であれば「この個人事業はおかしい」と税務署側は思うはず。売り上げがほとんど無い状態で、経費だけかかっている訳ですから。
本来、個人個人に至るまでチェックする体制を整えなければならない税務署が、手が回らないという理由(だけではないと思いますが)でこういった抜け穴申請を通してしまう現状が悪いと言えばそこまでですが、さすがに30年以上もそれを続けるとなると「ずるい」「ずる賢い」を超越しているというか・・・ちょっと開いた口がふさがらない状態でした。
また、税金を払っていない状態が30年以上続いているということで、いわゆる銀行などでお金を借りる際の信用についても問題を孕む気がしてなりません。赤字続きの会社に融資が厳しいように、税金を払っていない人に対する信用は無いに等しいでしょう。
さらに、サラリーマンであれば、そもそも会社が「個人事業を営む」ことを許可していない場合などもあるので、そのあたりも注意しなければいけませんね。「個人事業を営む」ことが会社から禁止されていて(公務員だと御法度ですね)、さらにこのような抜け道を利用していたということが会社にバレたら最悪クビの可能性もありそうです。
そういった意味では倫理観の問題であり、まさに自己責任なわけですが。
などなど、否定的な感じで書きましたが、一応参考になったポイントとしては
- 税務署は細かなチェックが出来ていないので抜け道多数
- サラリーマンは税金搾取システムに取り込まれている
- 本書の最後に、税金に関する基本情報がわかりやすく記載されている
という感じで、ただ単にサラリーマンやっていると損することはよくわかりました。
それと、少なからず給料とは別に収入があったりして、一応黒字ということもあり、今年は確定申告が確定っぽいのでまた別の書籍を参考にしながら"まともな"申告を行い、普通に税金を払おうと思います。
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